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INTERVIEW about old Asian culture, light and memory:
DICE #32 Jan. 2000


特集 2000年のクリエイター:町田良夫

「何年も前のことなんだけど、 僕にとっては発見できた新しいことだった」

映像製作を仕事とする町田は、取材で中国の奥地へと向かった。そこでミャオ族に出会った経験が彼の 作品に大きく反映され人間の持つ根源的な記憶を感じることができる。

学生のころはビデオのインスタレーションを発表してきた町田は、卒業後映像製作会社に就職する。 しばらくは作品作りもやっていたが、仕事をやりながらの製作では意欲が低下してしまい、なおかつ 直に触れられない映像というものにフラストレーションがたまってきたようだ。その後の作品には、 中国での経験から得たインスピレーションから鳥の羽が象徴的に使われている。 「古い日本文化で、太陽信仰というのがあって太陽の象徴として鳥が使われていたらしいんですよ。 この話は、僕が中国の奥地の少数民族ミャオ族の取材でわかったことなんですが、ミャオ族が与えた 日本の稲作文化ということにぶつかったんです。稲作と太陽信仰が密接にからみあっていて、太陽を 権威の象徴とする以前の話なんですよ。それで、話の象徴として鳥の羽を使っていたんです。ミャオ族 のところに行った事で、僕にとってはとても感動が大きかったから、そこに着眼したんです。もし、 撮影に行っていなかったらそんなには関心がなかっただろうし。何千年も前の過去のことなんだけど、 僕にとっては発見できた新しいことだったから、過去なんだけれども過去に新しさを見出したんです。」 町田の作品は記憶、痕跡、推積したもの、光をコンセプトに製作している。
常にこのことを意識して製作しているわけではないが、出来上がった作品の根底にはこれらが見え隠れ する。
「ビデオのインスタレーションのときはフィードバックシステムという方法を使ってやっていたんです よ。フィードバックというのはあるものがあるものに影響を与えて、それが自分のところに戻ってきて、 それがどう変わって排出されるかっていうことなので、要は形っていう記憶がどう変わっていくか、色 という記憶がどう変わっていくか。よくよく考えてみるとそういうことを考えていたんだなと思います けど、そのときはあまり記憶に関しては意識して作っていませんでした。これからは、もう少し、光と 記憶の関係みたいなものを面白くみせたいですね」



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