
CD REVIEW by Machida, "THE BOOKS/Thought For Food" :
musee vol.38 Jul. 2002
音がキラキラと輝いている、と感じた。
Paul de Jong(チェロ)+Zammuto、2人のプロジェクト。
生演奏主体のアルバムの様で、実は小さく区切られた、ギ
ター、チェロ、バンジョーのフレーズや、ボイス、ノイズ
などの小さなサンプルの集積でアルバム全体が構築されて
いる。
「曲は、1つの種子から育てられる」と彼等が表現してい
るように、各サンプルが結合し、1つの作品になるまで成
長していった様が曲からうかがえる。それでいて、ガチガ
チのエレクトロニクスやエクストリームな表現はそこには
なく、優しさや楽しさ、ユーモアのセンスといった(他の
Tomlab作品同様)根本的な音楽の心地よさを支える要素
がしっかりと存在している。
デジタル・エディティングによる方法論的な音楽で画一化
する昨今、このアルバムは、かつてペンギン・カフェで表
現された感性をデジタル・エディティングの世界で表現な
し得た名盤だ。
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